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何十年にも渡る日産の粘りが実を結ぶのはこれから! 「電気の日産」のEVヒストリーをみると偉大すぎる!!


TEXT:御堀直嗣

これまでの取り組みが今後の日産を支えていく

 こうしたEVならではの技術や用途を模索したうえで、2010年に量産市販のリーフが発売となるのである。

 そのリーフの要素を活用し、NV200のEVも発売し、商用バンやミニバンでのEV価値を提供している。

 ここまでのEV開発を通じ、かつその技術を応用して登場するのが、シリーズハイブリッドのe-POWERだ。

 さらに、リーフは2017年に2代目へモデルチェンジし、翌2018年には中国市場向けとして4ドアセダンのシルフィ・ゼロエミッションが発売になる。

 フラッグシップとして、2020年にはアリアが誕生。

 そして、2022年に日産として初の軽EVであるサクラが、三菱自動車工業との協業で誕生することになる。この開発は、日産と三菱自の合弁会社であるNMKV(日産・三菱・軽・ヴィークル)によって進められた。

 ここまでを振り返ると、リチウムイオンバッテリーに着目し、それをNECとともにラミネート型へ発展させるという独自の取り組みを行い、自社で生産し、初代リーフの発売につなげるなど、一貫したEVへの取り組みが支えてきた歴史を知ることができる。今日まで、バッテリーを起因とした事故ゼロを積み上げる、安心のEVという価値は、日産のほかにないのではないだろうか。

 また、これから競争が激化するとみられる自動運転においても、日産は初代リーフで取り組みをはじめており、モーター駆動の発展性を早くから探り続けてきた。

 そして、スカイラインのプロパイロット2.0で、世界に先駆けハンドルからの手離し走行を実現し、e-POWERのセレナにも適用した。

 自動運転は、モーター駆動であるからこそ実用化が目に見えてくる分野であり、1990年代から30年に及ぶEVの取り組みが、日産のこれからを支えていくことになるのではないだろうか。

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