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ブレーキを踏まなくなった。テスラで変わった“止まる”という感覚【 YouTuber KenのEVライフ:其の5】


TEXT:Ken PHOTO:Ken
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アクセルを離すだけで減速する。テスラで変わった“止まる”という感覚

YouTubeなどでテスラやEV(電気自動車)に関する情報を発信しているKen氏によるテスラ連載コラム。今回のテーマは、テスラに乗り始めてから感じた、運転そのものの大きな変化についてです。それが、「ワンペダルドライブ」です。テスラならではのアクセルを離すだけでブレーキが効く不思議な感覚をお届けします。

アクセルを離すだけでブレーキが効くって、本当に運転しやすいのかな?

最初にこの仕組みを知ったとき、自分自身、「アクセルを離すだけでブレーキが効くって、本当に運転しやすいのかな?」と思っていました。でも、実際に運転してみると、その印象はかなり変わりました。今では、テスラに乗り始めて運転の仕方そのもので最も大きく変わったのは、このワンペダルドライブではないかと思っています。

ワンペダルドライブでは、アクセルを踏めば加速し、アクセルを戻すと回生ブレーキによって減速します。最初は少し独特です。普通の車であれば、アクセルを離してからブレーキペダルへ右足を移し、そこで減速していきます。でもテスラでは、アクセルペダルにかけている力を少し弱めるだけで減速できます。さらに力を抜けば、より強く減速していきます。この感覚に慣れてくると、右足ひとつでスピードを自由に強弱させているような感覚になります。 アクセルを踏むか、ブレーキを踏むか。その二択ではなく、「どのくらいアクセルに力をかけるか」によって速度を調整している感覚です。これが想像以上に自然で、非常に運転しやすいと感じました。

今ではブレーキペダルを踏む場面がかなり減った

現在、僕が普段テスラを運転していて、ブレーキペダルを踏む場面はかなり少なくなりました。もちろん、急な状況などではブレーキペダルを使います。ただ、通常の街中の運転や信号で止まるような場面では、アクセルペダルの戻し方だけで速度を調整して、そのまま停止することができます。一度この感覚に慣れてしまうと、「アクセルとブレーキを何度も踏み替える必要って、本当にあったんだろうか」とすら思うようになります。

以前の記事で、テスラに乗ってから「スタートボタンや車の鍵など、今まで当たり前だと思っていたものが実はなくても困らないと気づいた」という話を書きました。ワンペダルドライブも、それに少し似ています。今まで当たり前だった運転操作そのものが変わる。その体験のひとつだと思います。

妻も30分ほどで慣れた

僕自身がテスラに乗り始めたとき、少し気になっていたことがありました。それは、「妻はこの運転方法に慣れるだろうか?」ということです。僕自身は新しいものを試すのが好きですが、回生ブレーキの感覚は普通の車とはかなり違います。そのため、最初は少し時間がかかるのではないかと思っていました。ところが実際には、妻も運転を始めて30分ほどですぐに感覚をつかみました。今では妻も、「ワンペダルの方が運転しやすい」と言っています。

もちろん慣れるまでの時間には個人差があると思います。それでも、ワンペダルドライブは「特殊な運転技術が必要なもの」というより、最初に少し感覚をつかめば、かなり自然に使えるものだと僕は感じています。

 一番気に入っているのは「止まり方が自然」なこと

僕がワンペダルドライブで特に気に入っているのが、車が止まるときの感覚です。普通の車では、信号などで完全に停止するとき、最後にブレーキペダルを踏み込みます。そのとき、少しでもブレーキ操作が強いと、「ガクッ」と車体が揺れることがあります。運転している本人はそれほど気にならないかもしれません。でも、同乗している人は意外とその揺れを感じています。特に車に酔いやすい人にとっては、この小さな前後の揺れが何度も続くことが負担になることもあります。

テスラでは、アクセルを少しずつ戻していくことで、そのまま自然に減速し、完全に停止することができます。そのため、「最後にブレーキを踏んでガクッと止める」という感覚がかなり少なくなりました。これは実際に乗ってみて、かなり良いなと感じた部分です。

渋滞では、この違いがさらに大きくなる

この滑らかな止まり方は、特に渋滞のときに大きなメリットを感じます。渋滞では、進む、止まる、また進む、また止まる、という動作を何度も繰り返します。通常の車であれば、そのたびにアクセルとブレーキを踏み替えることになります。ブレーキのかけ方によっては、車が何度も前後に「ガクッ、ガクッ」と揺れます。運転している側にとっても疲れますし、同乗している人にとってもかなり不快に感じることもあります。

ワンペダルドライブでは、右足の力加減だけで加速と減速を細かく調整できます。そのため、渋滞のような細かな速度調整が続く場面でも、比較的スムーズに走りやすくなります。僕自身、この部分はかなり大きなメリットだと感じています。

「ブレーキを踏まないなんて怖い」と思う人にこそ体験してほしい

ワンペダルドライブを経験したことがない人からすると、「ブレーキを踏まなくて本当に大丈夫なの?」「アクセルを離すだけで止まるなんて怖い」と思うかもしれません。僕自身も、最初は少しそう感じていました。でも、一度実際に運転してみると、その印象はかなり変わると思います。アクセルを踏めば進む。少し力を抜けば減速する。さらに力を抜けば、もっと減速する。その右足の微妙な力加減に対して、車が素直に反応してくれる。だからこそ、「自分の意思でスピードをコントロールしている」という感覚がとても強くなります。僕にとっては、この感覚が非常に運転しやすいのです。

テスラで変わったのは、車ではなく「運転の常識」だった

テスラに乗り始めてから、いろいろな「当たり前」が変わりました。 ガソリンスタンドへ行くこと。車の鍵を持つこと。スタートボタンを押すこと。そして今回の、ブレーキペダルを何度も踏むこと。以前は、それらすべてが車に乗るうえで当然の行為だと思っていました。でも、実際になくなってみると、「意外となくても困らなかったんだな」と気づきます。ワンペダルドライブも、そのひとつです。最初は少し慣れが必要かもしれません。でも一度慣れてしまえば、右足ひとつで自由にスピードを調整できる感覚は、とても自然です。そして、滑らかに止まれることで、運転する人だけでなく、同乗する人にとっても快適な移動につながる。これはスペック表を見ているだけでは、なかなか伝わらない部分だと思います。

もしテスラやEVに試乗する機会があれば、ぜひこの「ワンペダルで車を操る感覚」を一度体験してみてください。きっと、「車を運転する」という感覚そのものが、少し変わって見えると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Ken(YouTuber):プリウスとランクルの2台にそれぞれ10年程乗った後に、2022年に日本でテスラモデルYが発売されたのを機に人生初めてのEV購入。以後、テスラの魅力に取り付かれ虜となり、毎日YouTubeでTesla情報を発信。現在はモデル3を購入し、テスラ2台持ちオーナー。

〈Kenのテスラ戦略ラボ〉

https://www.youtube.com/@KenTeslaLab

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