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これまでクルマ酔いしなかった人でも酔う! 「EV酔い」はなぜ起こるのか?


TEXT:琴條孝詩

EVは酔いやすい!?

車酔いは多くの人の抱える悩みだが、エンジン車は平気でもEVに乗ると酔うという人も少なくないという。

<EV特有の“動き”が感覚に障害を及ぼす!?>

 EVが従来のICE(内燃機関)車とは異なる乗り心地であることは間違いない。車内は静かでガソリンの匂いもしない。対してICE車では加速や減速のタイミングはエンジン音や振動など五感で事前に察知できる。それにより身体がクルマの動きに“先まわり”して適応できていた。

しかしEVの場合、エンジン音がなく振動も少ないため、同乗者、とくに後ろに乗っている人にとっては身体が「いま加速している」「減速している」と感じにくい。さらに、モーターによるトルク制御は非常に滑らかで変速ショックがない。同乗者はドライバーに比べ予測しにくいため、加減速変化に後から反応することになり、脳が期待した動きと実際の身体感覚との差(感覚の不一致)が生じやすくなるというわけだ。

また、ドライバーが無意識のうちに、わずかなアクセル操作で頻繁に加減速を繰り返しても、同乗者にはその変化を把握しづらい。この「気付かぬうちに揺さぶられている」感覚もEV酔いを招く要因のひとつと考えられている。

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