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EVのバッテリーに高電圧化の流れ! そんなクルマの中身の話……と思ったらユーザーにもメリットのある話だった


TEXT:琴條孝詩

EVはなぜ高電圧なのか

EVはクルマを動かす際にかなりの電圧が必要になるのだが、なぜこれほどまでに電圧が求められるのだろうか?

 この電力(W)は、電流「A(アンペア)」と電圧「V(ボルト)」の数値によって決まってくる。つまり、W(電力)=A(電流)×V(電圧)ということになる。電気によって得られる仕事量は、電圧、電流が高くなるほど大きくなるということだ。

さて、それでは視点をEVに移してみよう。

 次に、現在使われるEVのバッテリーだが、そのほとんどがリチウムイオンタイプが採用されている。では、動力用リチウムイオン電池はどういった構造になっているのか。基本的には、細かなセル(個体)の集合体として作られている。ひとつの例だが、3.7ボルトの電圧をもつセルを96個直列に接続。これで355.2ボルトの電圧が得られ、電流量を確保するため2個並列に接続。セル数の合計は192個となり、この仕様でEVの動力用バッテリーが形成されている。

実際には、現状EV用として使われているバッテリーは400ボルト仕様(バスやトラックは600ボルト仕様)が中心なのだが、これを一気に倍の800ボルト仕様に引き上げようという動きが見られている。3.1〜4.2ボルトのセルを198個組み合わせると613.8〜831.6ボルトとなる。こうした構成によるバッテリーだ。

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