FA(ファクトリーオートメーション)や物流の分野で自動運転搬送ロボットの導入が進んでいる。そうした中で、無人フォークリフトが導入も始まった。ZMPはより高性能な製品を発表。強みはCarriROシリーズでの知見と統括管理システム「Robo-HI(ロボハイ)」だ。
「CarriRO Fork」に新機能搭載
自動運転技術の開発を手がけるZMP(本社:東京都文京区)が、無人フォークリフト「CarriRO Fork」の最新型を発表し、受注を開始した。
基本的なハードウエアとしては、2021年に市場導入された「CarriRO Fork」を継承する。
ドイツのリンデ社のフォークリフトに、ZMPが自社開発した自動運転OS(オペレーティング・システム)の「IZAC」を搭載している。
モデルは、リーチタイプとウォーキータイプの2つ。
前者は、車体重量2.98トン、可搬重量は最大1.4トン、そして最大揚高さは5.9m。
後者は、同1.76トン、同0.65トン、同2.95mとした。
ともに電動車であり、満充電までの時間は8時間、また稼働時間も8時間とした。
自動運転の方式は、レーザー誘導型を採用する。
これは、自車に搭載する3D-LIDARから照射するレーザーを施設内に設置した反射ポールが反射することで、自車位置を測定する仕組みだ。ZMPが開発した専用アプリによって、タスク指示の作成や変更が簡単にできるのが特徴である。
「段積み・段ばらし」に対応
「CarriRO Fork」の最新モデルには、「ForkEye(フォークアイ)」をオプション設定した。
これは、パレットの位置ずれを補正するためのセンサー機能。
有人によるフォークリフトの操作では、パレットの位置が多少ずれていても、ドライバーが「熟練の技」によってケースバイケースで対応しているのが実態だ。
左右方向が20cm、奥行き方向が20cm、そして角度が10度で、パレットのずれに対応する。
パレットのずれに対応できることで、パレットに積んだ荷物の上に、もうひとつのパレットを積む「段積み」や、段積みした状態からパレットを移動させる「段ばらし」を可能とした。
こうした使用される現場の声を商品開発に活かすのは、CarriROシリーズでZMPが積み上げてきた知見によるものだ。
CarriROの歴史を振り返ると2016年から、台車ロボットを量産。人や他の台車の動きを検出したカルガモ走行を実現した。
次いで2018年には自律移動型、そして2019年からはパレットに対応するタイプでの搬送自動化を実現している。

床に張った二次元コードを読み取りながら進む「CarriRO AD+」。筆者撮影。
ZMPによれば、CarriROシリーズの導入実績は、ヤマト運輸、ソフトバンク、ビバホームなど約300社にも及ぶ。
強みは「Robo-HI」による統括的な制御
台車型、パレット対応型、そして無人フォークリフトなど、CarriROシリーズのモデルの多様化が進む中で、ZMP代表取締役社長の谷口 恒氏は「部分最適ではなく、全体最適への対応が、我々の強み」だと強調する。
全体最適を可能とするのは、ZMPが独自開発したクラウドベースのデータマネジメント・プラットフォーム「Robo-HI」だ。

Robo-HIに関する展示。筆者撮影。
Robo-HIが、在庫管理システム、品物や荷物のピッキングシステム、さらには倉庫の階を移動する垂直搬送機などの稼働データと、CarriROシリーズ各モデルとの動きをベストマッチングするのだ。
ZMPとしては、Robo-HIのシステム開発をさらに進め、次世代の物流DXへチャレンジしていく。









































