もはや中古EVがぜんぜん使えないなんてことはない
EV(電気自動車)を中古で買うことに抵抗のある人も少なくないだろう。とくに初代リーフなどは、「安価な中古車を買ったら、1回の充電で100kmも走らなかった」という話も聞かれた。

ただし、日産の開発者によると「2代目になる先代リーフの後期型は、バッテリーの信頼性が2025年に登場した新型リーフ並みに高まり、走行可能な距離が極端に短くなる心配はない」という。この点も踏まえて中古EVの買い方を考えたい。いまでもEVは売却時の金額が安いが、それは中古車を安く買えることも意味する。
まず、先代リーフの後期型になる2020年から2022年式の場合、走行距離が2万km前後の中古車であれば、40kWhの駆動用電池を搭載するグレードが150万〜170万円で販売されている。新車価格はX・Vセレクションが400万円少々だったから、中古車価格は半額以下だ。

駆動用電池が62kWhと大きな先代リーフe+ Xは、2020年から2022年式の中古車価格が180万〜200万円だ。新車価格は約440万円少々だから、値落ちがさらに多く割安といえる。EVの中古車を選ぶなら2代目リーフの後期型は狙い目で、とくにe+ Xは買い得だ。
マツダMX-30 EVモデルは、駆動用電池の総電力量が35.5kWhと小さいが、2021年式が200万円前後で販売されている。新車時の価格は、ベーシックセット装着車が約460万円だったから、MX-30 EVモデルも値落ちが大きく中古車は割安だ。

軽自動車では、eKクロスEVが挙げられる。2023年式で走行距離が2万km以下の車両が140万円前後で販売されている。売れ筋だったPグレードの新車価格は、当時は約290万円だったから、中古車価格は約半額に収まる。

以上のように人気があまり高くない車種を選ぶと、高年式で走行距離の少ない上質な中古EVを購入できる。












































