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EVシフトは踊り場どころか再加速! いま欧州ではかなりの勢いでBEV化が進んでいる


TEXT:高橋 優

欧州では中国車が爆増してた

そしてシーライオン7だけではなく、BYDが急速に販売台数を拡大させています。このグラフはBYDの欧州における車種別の販売台数を示したものです。最新のドルフィンサーフという新型BEVの投入とともに、Seal UというPHEVの販売台数が大幅に増加しています。欧州自動車販売全体のマーケットシェア率も、史上最高の1.4%に達しています。

さらに、2025年8月単体におけるBEV単体のブランド別販売ランキングでも、BYDは9位にランクイン。来年のどこかのタイミングで、欧州BEV販売ランキングトップ5に浮上する可能性も十分あり得るでしょう。またリープモーターやXpengなどの中国メーカーの台頭も目を見張るものがあるでしょう。

ちなみにBYDは最安モデルであるドルフィンサーフを、2025年末までに操業がスタートするハンガリー工場で現地生産します。よって、27%という関税率がゼロとなることから、さらにどれだけ値段を引き下げることができるのかにも注目です。また、9月中にシール6とシール6 Touringという新型PHEVを発売済みです。BEVだけではなく、追加関税を回避できるPHEVの販売動向にも注目でしょう。

ちなみに、欧州販売における主要自動車グループトップ10のなかで、パワートレイン別の販売シェアを確認してみると、とくにBEVシフトを着々と進めているのがBMWです。10台に3台がBEVというような販売構成であり、競合関係にあるメルセデスの18%と比較しても、明らかにBEVシフトでリードしています。また、最大手フォルクスワーゲングループもBEVシェア率は21%に到達しており、着々とBEVシフトを進めています。

他方で、トヨタはストロングハイブリッドのシェア率が73%に到達するものの、BEVシェア率は4%、PHEVのシェア率も10%と低水準に留まっています。CH-R+、アーバンクルーザーなどの新型BEVの投入によってどれほどBEVシェア率を高めることができるのかに注目です。

いずれにしても、欧州はすでにEVの踊り場を脱してEVシフトが再度加速中です。とくに年末以降にかけて、インスター、エルロック、EV3、ルノー5、日産マイクラEV、スズキe VITARA、トヨタ・アーバンクルーザー、BYDドルフィンサーフなどというコンパクトEVを筆頭に、さらにメルセデス・ベンツCLA Electric、GLC Electric、BMW iX3ノイエクラッセなどの新型EVによって、EVシフトの遅れをどこまで取り戻すことができるのかに注目です。

その上で、BYDを筆頭として、中国勢の欧州現地工場が稼働することで、追加関税のバリアを突破してどれほど競争力を高めてくるのか。年末以降の中国勢の動向にも要注目です。

高橋 優

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