EVヘッドライン
share:

「EVは中古価格の落ち込みがヤバい」は過去に引き摺られすぎ! 今後はバッテリーの劣化問題もますます解消へ向かう


TEXT:山本晋也

バッテリーの劣化は想像以上に少ない

しかし、バッテリー劣化による航続性能ダウンについての心配は無用になりつつある。

国産EVで主流となっているNMC(三元系の正極材を使うタイプ)リチウムイオンバッテリーは、初期のEVと比べると圧倒的に耐久性を上げている。充電サイクルを重ねても性能劣化が少ないLFP(リン酸鉄の正極材を使うタイプ)リチウムイオンバッテリーを搭載するEVも増えてきている。

今後の自動車を変えるテクノロジーと評判の「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」もEVの航続距離を伸ばす要因となり得る。SDVとはソフトウェアによって機能を向上させることを設計から盛り込んだクルマという意味だ。そして、バッテリー制御やモーター制御といったソフトウェア領域を、実際の走行データに合わせてアップデートすることにより航続距離を伸ばすというアプローチがあり、多くの自動車メーカーに広がる可能性は高い。

ソフトウェアの進化によってEVの性能が向上することが当たり前の時代になれば、「バッテリーの劣化により航続距離が短くなるから、中古のEVは価値が下がる」という認識を改める必要となりそうだ。

もしかすると、数年後には「昔のEVは古くなるとすごく安価に買えたんだ。いい時代だったなあ」と振り返る日が来るのかもしれない。SDVとして設計されたEVがすでに誕生している今日このごろ、それが現実となる可能性は高い。

山本晋也

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本に何が起こった? BEVが売れない……ハズが2025年10月は電気自動車が売れまくっていた
エンジンサウンドが聞こえてシフトショックも感じられるEVが超進化! ヒョンデ「IONIQ 5 N」がマイナーチェンジ
60年もの不動車がバッテリー交換だけで走り出した! EVの長期保管はエンジン車よりも簡単!!
more
ニュース
82馬力の出力向上とバッテリー大容量化でさらに快適なEVライフを実現! フォルクスワーゲンID.4が一部改良
軽EVラッコは航続200km超と300km超の2スペック体制確定! さらにBYDはふたつの新型PHEV投入で2026年の日本を席巻する【東京オートサロン2026】
全国28の拠点に試乗車の配備完了! ヒョンデに乗りたければオートバックスに行けばいい
more
コラム
日本に上陸する次なる中華EVブランド「Aion」! 中身を知ると「成功できる」か微妙なライン
EV補助金の増額で新車が割安=中古テスラの価格な魅力がなくなった! じゃあテスラを中古で買うとどんな得がある?
ついにEVのキモ「バッテリーボックス」が完成! 初代フィアット・パンダのEV化に挑戦してみた【その8】
more
インタビュー
「BMWの核はセダン」。「i5」での表現は、BEV世代のセダンの在り方を示している。
「i5」の造形を、BMWエクステリア・デザイン責任者がディテールから語る
BMW「i5」はビジネスアスリート!プロダクトマネージャーが語る5シリーズ初BEVの背景
more
試乗
【試乗】速さはスーパースポーツ並! AWD技術も完成の域! アウディS6スポーツバックe-tronに望むのは「感性に訴えかける走り」のみ
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
マイチェンで名前まで変わった「アウディQ8 e-tron」ってどんな車? [Q8 e-tron試乗記]
more
イベント
日本生まれの英国EVスポーツクーペや全幅1m切りの小型モビリティなどEVも元気! 会場で見つけた気になるEV一気見せ【東京オートサロン2026】
新型レクサスESがモデリスタ仕様で登場! ヒョンデはMIYAVIコラボで対照的なEV披露【東京オートサロン2026】
中国・東風汽車が日本上陸!? EVセダン「モンスタースポーツ007」日本導入で意味深発言【東京オートサロン2026】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択