EVヘッドライン
share:

EVってこれからの時代の乗りものなのにHonda eはたった1代で消滅! Honda eを作った意味ってドコにある?


TEXT:渡辺陽一郎

Honda eってなんのために販売された?

ホンダからは少し前にHonda eなる画期的なEVを販売していたが、早々に販売を終えてしまった。

 そしてホンダは、2020年に電気自動車のHonda eを発売したのに2024年に終了した。電気自動車はこれから普及させるべき分野だから、改良やフルモデルチェンジを積極的に行うべきだが、車種を廃止してしまった。

この理由をホンダに尋ねると以下のように返答された。

「Honda eは、ホンダにとって実質的に最初の電気自動車だから、先進技術を満載した。インパネには5つの液晶スクリーンが並び、通常はミラーで得られる後方の情報も、サイド/センターカメラシステムに表示される。その代わり価格も高かった(発売時点の価格は451〜495万円)。今後はN-ONE e:などにより、ホンダの電気自動車も普及段階に入るため、Honda eは役割を終えて販売も終了した」

Honda eはたしかに装備を充実させていた。前述の内容に加えて、車内Wi-Fiやスカイルーフなども全グレードに標準装着した。

その一方で駆動用リチウムイオン電池の総電力量は35.5kWhに留まり、1回の充電で走れる距離も、WLTCモードで259〜283kmであった。価格が高い割に、1回の充電で走行できる距離は短い。つまりHonda eは「ホンダにはこのような先進的で楽しい電気自動車も開発できます!」とアピールするためのクルマだったといえる。

そのために一定の期間を経過すると「役割を終えて販売も終了した」わけだが、ここにホンダの欠点がある。Honda eを気に入って買ったユーザーはどうなるのか。改良版を購入して今後も乗り続けたいと思っても、それはできない。Honda eをせっかく開発したのだから、装備をシンプルに抑えて価格を下げたグレードを加えるべきだったが、それもせずに終了させた。

ホンダにはこのパターンが多い。ハイブリッド車のインサイトも、ホンダでは「初代は軽量な2人乗りのクーペでハイブリッドの低燃費を訴求して、2代目はGの価格を189万円に抑えて普及を図った。3代目はハイブリッドの上質な走りを味わえる上級車種とした」という。各世代でインサイトの役割が異なるわけだが、フルモデルチェンジのたびにクルマ作りと価格が変わると、ユーザーは乗り替えられない。

いい換えれば、ホンダが顧客の視線に立たないから、Honda eは廃止され、インサイトは世代によってクルマ作りを大きく変えた。CR-V、オデッセイ、シビックのように、国内における車種の廃止と販売の復活を繰り返す朝令暮改も同じ理由だ。

渡辺陽一郎

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
BMWの新型EV「iX3」の驚くべき競争力! ライバル比較で死角なし!!
中国BYDが超売れ筋の「スライドドア×スーパーハイト」軽自動車にEVで殴り込み! その名も「ラッコ」ってどんなクルマ?
3列シートEV市場へレクサスが投入するTZ! ライバルモデルとの比較でわかった競争力とは
more
ニュース
EVもHEVと同じ790万円から買える! 8代目新型ESが「レクサス次世代電動車」の先陣を切る
1万100Nmの暴力的パワーと260万針の贅沢! ロールス・ロイス最高峰EVの「スペクター」が「シリーズII」に進化した
日産のビッグネーム「プリメーラ」がEVセダンとして復活! 「ナバラPHEV」と同時発表も詳細は謎だらけ
more
コラム
中国で話題になった「EV墓場」はひとごとじゃない! 役目を終えた「EVのバッテリー」対策をいまから真剣に考える必要アリ
「EV」「BEV」「PHEV」「FCEV」「ZEV」「NEV」って……EVだらけだけど何がどう違う? 電動車全盛のいま覚えておきたい「○○EV」の意味
普通のタイヤも履けないわけじゃないけどEVには「専用タイヤ」が重要なワケ
more
インタビュー
ゲーミングPCでお馴染みの「MSI」がEV用充電器に参入ってナゼ? 設置とサポートを行う「パルコミュニケーションズ」に魅力を聞いた【後編】
ゲーミングPCでお馴染みの「MSI」がEV用充電器に参入ってナゼ? 狙いと魅力を直撃取材した【前編】
「BMWの核はセダン」。「i5」での表現は、BEV世代のセダンの在り方を示している。
more
試乗
【試乗】速さはスーパースポーツ並! AWD技術も完成の域! アウディS6スポーツバックe-tronに望むのは「感性に訴えかける走り」のみ
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
マイチェンで名前まで変わった「アウディQ8 e-tron」ってどんな車? [Q8 e-tron試乗記]
more
イベント
東京湾岸に140台超のEVが集結で大盛り上がり! 「NEW YEAR EV MEET 2026」の勢いがスゴすぎた
日本生まれの英国EVスポーツクーペや全幅1m切りの小型モビリティなどEVも元気! 会場で見つけた気になるEV一気見せ【東京オートサロン2026】
新型レクサスESがモデリスタ仕様で登場! ヒョンデはMIYAVIコラボで対照的なEV披露【東京オートサロン2026】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択