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ステランティス、ニューヨーク国際自動車ショーで、最大500マイルの航続距離を実現した新型BEV「ラム1500 REV」を発表、来年発売予定


TEXT:烏山 大輔
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229kWhのバッテリーで800km走行可能

バッテリー容量は標準装備の168kWhとオプションの229kWhがあり、航続距離はそれぞれ350マイル(約560km)と500マイル(約800km)を誇る。最大350kWの800ボルトDC急速充電により、約10分で最大110マイル(177km)の航続距離を追加できる。

車対車、車対家、車対グリッドの双方向充電により、他のステランティスBEVを充電したり、グリッドに電力を供給可能だ。荷台のオンボードパワーパネルは最大7.2kWを、フランクのオンボードパワーパネルは最大3.6kWを供給できる。充電ポートは左フロントフェンダーに配置され、上半分がレベル1およびレベル2のAC充電、下半分がDC急速充電となっている。

モーター、ギアボックス、インバーター、そしてオールホイールドライブ機能を組み合わせた250kW(340ps)の電動駆動モジュール(EDM)を前後に搭載し、フロントのそれは特定の条件下でフリーになる自動ホイールエンド切り離し機能を備え効率の最大化を図る。

目標性能は、0-60 mph(0-96km/h)加速が4.4秒、654hpのパワーと620 lb.ft.(840Nm)のトルク、最大24インチ(約61cm)の渡河性能だ。

バッテリー搭載も考慮したSLTAフレームを採用

ラム1500 REVは、フルサイズの電気自動車向けに設計された新しいSTLAフレームを採用する。この新しい高強度鋼製フレームは軽量かつ堅牢で、バッテリーパックを効率的に組み込むために中央部分が広く設計されている。

アダプティブダンピング付きエアサスペンションは、エントリー、エアロ、ノーマル、オフロード1、オフロード2の5種類のモードを選択できる。新開発の22インチアルミホイールに275/50R22のピレリ・スコーピオン・オールシーズンタイヤを装着し、耐摩耗性とロードノイズ低減を両立した。

トーイング性能は最大14,000ポンド(6,350kg)、最大2,700ポンド(1,220kg)の積載が可能で、CD値は0.34(推定値)だ。電動開閉式のフランクはクラストップの荷室容量約425Lを実現した。

今回、車両サイズの発表はなかったので参考までにガソリンモデルのスペックは下記となる。

Ram 1500 TRX
全長5,915mm、全幅2,235mm、全高2,055mm、ホイールベース3,685mm、車重2.920kg。エンジンは6.2L V8 OHV、スーパーチャージャー過給により702hp/881Nmを発生、燃費は複合モードで11mpg(約4.7km/L)

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